常緑の多年草フウランの特徴

フウランは関東地方以南の本州、四国、九州、南西諸島の樹木や岩に着生する小型の常緑、単茎性の蘭です。日本以外では朝鮮・中国にも分布しています。フウランの和名は中国名の風蘭に由来しています。茎は根元近くでまばらに枝分かれして、株立ち状になります。細くて堅い葉がきれいに2列に並んびます。
花は葉のわきから伸びた花茎に数輪が短い穂になってつき、甘い香りがあり、特に夜になると強く香ります。江戸時代から愛好される伝統園芸植物のひとつで、伝統的な園芸品種の一群を特に「富貴蘭(ふうきらん)」と呼びます。また近年の栽培目的の採取によって減少した植物の1つであるともいわれています。

富貴蘭の魅力

・小型であるため、狭い場所においても楽しめる。
・樹上高く着生するため、高層マンションのベランダ園芸でも育てる事が出来る。
・開花期にはすばらしい芳香を放つ。
・植替えは水苔植えにて簡単にできるので初心者でも育てられる。

■置き場所
春から秋にかけては日当たりが良く風通しの良い屋外で育てます。しかし真夏の直射日光は強すぎて葉が焼けて生育が衰えることがありますので、なるべく避け、半日陰の場所で育てるようにしてあげます。ベランダで育てる場合、壁の照り返しなどにも気を付けた方がよいでしょう。つり鉢にして育てると、通風がよいので良く育ちます。冬でも5℃以上の気温が保てるようにすると、株のコンディションも良い状態に保て、比較的春早い時期に休眠からさめて生育を始めます。耐寒性もありますが株が霜や凍結によって枯れることもありますので冬は室内に取り込んだ方が良いです。

■水やり・肥料
乾燥した環境を好み過湿を嫌うので、水やりは水苔の表面が乾いてから与えるようにします。水苔が乾燥しすぎると吸水性が落ち水をはじいて吸水しなくなりますので気を付けましょう。冬は休眠期に入るため、あまり水を必要としませんので月に2〜3回程度の水やりで充分です。休眠期に入った株に水を与えすぎると、春の生育時に葉が落ちて株が枯れてしまうことがあります。
肥料は春から秋の生育期間に薄めた液体肥料を月に2〜3回与えるようにします。普通の草花に与える程度の濃さでは強すぎますので2000倍ほどが適当でしょう。

■植え替え
水ゴケ植えの場合は毎年植え替えます。その際、内部が中空になるように植えてあげます。適期は暖かくなってきた4月下旬から5月です。まず瓶を芯にして水ゴケを巻いて山型の塊をつくり、その上に株を据えて、根の部分を長い水ゴケで覆ってあげます。その後、そっと瓶を抜き鉢の中に収めます。水はけをよくするために中央を高く盛り上げるようにしましょう。鉢は水はけの良い素焼き鉢が良く、さらに水はけをよくするために鉢の中央に発泡スチロール片や木炭を入れることもあります。

■ふやし方
根元から子株が芽を出しますので、ある程度大きくなったら株分けして増やすことができます。

■病気・害虫
殆どありませんが、ナメクジには注意しましょう。

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